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樹脂製品


弊社対応の特長

弊社では、樹脂切削加工品と樹脂成型品の製作全般、更に成型品に関しては成型後の二次加工まで対応しております。
ナイロン製品では、戸車、プーリー、ギヤーなど、アクリル製品では、アクリル板、ブロック、アクリル棒やパイプなど、また特にベアリングを組み込んだ各種樹脂製品を得意としております。


プラスチック(合成樹脂)の特長

  • 軽量で、作業がしやすい
  • 光沢に富み、カラーデザインが自由
  • 金属のように錆びず、耐久性が強い
  • 電気・熱を伝えにくい

プラスチック(合成樹脂)の2つの種類

プラスチックには主として、 以下の2つの種類に大別されます。

熱可塑性プラスチック

加熱すると、軟化して加工できるようになり、冷やすと固化する樹脂をいいます。熱可塑性樹脂は、線状構造であるため、加熱すると軟化し、冷却すると固化し、これを繰りかえすことができます。(⇒熱硬化性プラスチックとの違いは不良成型品の再利用化ができることです。)

【主な熱可塑性樹脂の種類について】
名称 主な用途
ナイロン(PA) 歯車、車輪など
ポリアセタール(POM) 車輪など
ポリエチレン(PE) バケツ、食器など(生産量がプラスチック全体の約25%と一番多い)
塩化ビニール(PVC) パイプ、シート、電線など(全体で18%の生産量)
ポリプロピレン(PP) 浴槽、洗面器、日用品など(ポリエチレンより軟化温度が高い。プラスチック全体の約15%の生産量)
ポリスチレン(PS) 発泡製品など(プラスチック中、11%の生産量)
ポリカーボネイト(PC) 防風ガラス、Sunルームの屋根など(透明)
ポリエチレンテレフタレート
(PET)
ボトル、フィルムなど
アクリロニトリル(A) 自動車内外装部品など
ブダジェン(B)(ABS)
スチレン(S)
ポリフェニレンエーテル (PPE) 液晶画面・TV・OA機器のハウジングなど

熱硬化性プラスチック

加熱すると、軟化して加工できるようになるが、そのまま加熱を続けると、化学反応を起こして硬化する樹脂をいいます。熱硬化性樹脂は、比較的低分子の物質が加熱により高分子量の3次元架橋構造(網状構造)となるもので、一度硬化したものは、過熱しても再び軟化することがありません。

【主な熱硬化性樹脂の種類について】
名称 主な用途
フェノール樹脂(PF) 配線器具など(耐熱性と電気絶縁性に富み安価)
エボキシ(EP) 塗料、接着剤など
メラミン(MF) 電気部品など
不飽和ポリエステル(UP) ヘルメット、屋根材など
ガラス繊維強化プラスチック
(FRP)
オブジェ、店頭用造形物など(耐食性耐久性抜群)
ユリア樹脂 化粧品容器、薬品容器キャップ、食器、日用雑貨など



プラスチック(合成樹脂)の製造方法

プラスチックの製造方法として大きく分けて下記の5つがあります。

  1. 射出成型(インジェクション成型):injection molding
    樹脂を溶かして、スクリューなどにより雄と雌の金型に加圧注入充填し、冷却し取り出す成形法です。この成型法は熱硬化性、熱可塑性のいずれのプラスチックにも適用できます。複雑な形状のものでも、大量に能率よく生産できるので、主に熱可塑性樹脂の成型に、最も多く用いられている成型法です。

    プラスチック材料を溶かして射出します。

    材料はホッパから加熱シリンダ内に落下し、スクリューあるいはプランジャーによって移送可塑化されます。

    さらにスクリューまたはプランジャーで前進させ、金型内に射出され、冷却固化して成形品となります。

    代表例:テレビ(ABS)、洗面器(PP)など


  2. 押出成型:extrusion
    主として熱可塑性樹脂を使用し、パイプ、フィルム、シートなど棒状や板状の同一断面をもつ成形品を連続的に成型する方法です。成型性、コストが最も有利な成型法で、射出成型と並んで代表的な成型法のひとつです。

    材料を加熱シリンダー内で溶かし、スクリュー回転による押出し圧力で加熱シリンダー内に装備されたダイから押出します。

    押出された成型品は、水または空気で冷却され所定の寸法に切断されます。

    ダイの出口の形状の成型品が連続的に得られます。

    代表例:パイプ、雨桶など


  3. 中空成型(ブロー成型):blow molding
    金型内に樹脂を溶かしてパイプ状に押し出し、その後パイプ内に空気を注入、金型密着と同時に冷却して中空体を得る成型法です。容器やジャバラ形状品など、中空品生産の成型法です。

    押出機から熱可塑性樹脂のチューブを押し出ます。

    柔らかい間に金型で挟みます。

    チューブ内に空気を吹き込んでふくらませると同時に冷却すれば瓶のような中空の成型品ができます。

    代表例:灯油カン(HDPE)など


  4. 真空成型:vacuum forming
    金型(雌型あるいは雄型いずれか一方のみ使用)に、加熱軟化させたプラスチックシート(板)を乗せ、空気吸引により型とシートの間を真空にし、シートを型に密着させ成型する方法です。小さなものから大きなものまで、複雑な形状も多品種少量生産にも優位な成型法です。

    シートを金型の上で加熱軟化させます。

    シートと金型間にある空気を真空ポンプなどで急速に抜きます。

    シートは大気圧によって金型面に吸着され冷却固化した後、逆に空気を送り込んで成型品を取り出します。

    代表例:タマゴパック、カップラーメン容器など


  5. 圧縮成型
    圧縮成型法は、熱硬化性プラスチックの成型法として使用されている成型法です。

    加熱した金型に成型材料を入れて型を閉じ、プレスで加圧して硬化させる。

    成型材料は加熱されていったん流動状態となり、同時に加圧されて型の隅々にまで行きわたります。

    まもなく化学反応により硬化します。

    適当な時間がたってから型を開いて成型品を取り出します。

    代表例:どんぶりなどの食器、電気絶縁部品、服飾用ボタンなど



プラスチック(合成樹脂)製品の二次加工

あらゆる素材の中でプラスチック(特に熱可塑性プラスチック)ほど二次加工が活用されているものはありません。機械加工はもちろんのこと、塗装・めっき・蒸着・印刷・接着・ホットスタンピングといった加工法の適用も可能となっています。
二次加工性の良さがプラスチック製品の需要普及に大きく貢献しているといっても過言ではありません。




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